スマイルプロジェクトメンバーのIMAの活動レポート

スマイルプロジェクトのメンバーヨウヘイ君から
IMAの活動に参加したレポートが届きました!

IMA 東北ボランティアトリップ


支援地:宮城県石巻市
日時:2012年1月20日〜1月23日
メンバー:Dean Tarzan Newcombe, Benjamin Villedieu,
     岩本ナナオ, 山崎葉平, 大友優(計5名)

ベンジャミンと岩本さんはディーンの友人。
大友は僕の大学の同期です。



ベース:明友館(現在は移転し、みなと荘の一室)

明友館
http://www.meiyukan.com/


明友館ではリーダーの千葉さんをはじめ、齋藤良太郎さん、韓国人のコウさんに大変お世話になりました。暖かい布団からバンの貸し出し、飲み物までいただき、活動を全面的にバックアップしていただきました。

また、明友館につきましては、集英社より『笑う、避難所』という本が先週の木曜から出版されています。


<支援内容>
主な支援活動としては仮設住宅や団地を周り、物資配布を行いました。
配布物資(洋服、帽子、靴、鞄、おもちゃ、おむつ、マスク、歯ブラシ、フルーツ、野菜、レトルトカレー、たまご、お米、自転車など)


1日目(移動日)
午後12時頃に東京都JR渋谷駅に集合し、マックスレンタカーにて車を一台レンタル。市役所でボランティアの申請等を行った後、石巻へ向かいました。
石巻到着は午後9時半で、到着後地元のスーパーで夕食等を購入しベースの明友館(現在は移転しみなと荘の一室)へ移動しました。
この日スーパーで購入したバナナ、イチゴ、キウイ等のフルーツは後日、HANA荘という施設でのカフェ運営のために提供しました。


2日目
当初の計画は、石巻市鹿妻南にある、被災した地域住民のためのコミュニティーカフェ「HANA荘(はなそう)の建物内と外でフリーマーケットを開催する予定でしたが、あいにくの悪天候(雨)のため、住民の方々のご好意で団地の集会所を貸していただき、HANA荘と集会所にてフリーマーケットを開催しました。 配布物資は上記の野菜などの食べ物以外のものです。
フリーマーケットは午前10時から午後5時(HANA荘は4時閉店)まで行いました。大勢の方におこしいただき大盛況でした。
フリーマーケットの形式としては、床に配布物資を並べておき、地域住民の方々に自由に見て回ってもらい好きなものを数の上限なく持って帰ってもらうというシンプルなものです。


ハナ荘
http://www.nikkeibp.co.jp/article/reb/20120106/295504/?P=1&ST=rebuild



3日目
この日は僕の大学の同期で、現在は仙台の航空会社に勤務する小泉優希君にも参加してもらいました。また明友館のコウさんにも活動に加わっていただき、計7名となったので、ディーン、ベンジャミン、ナナオさんチームと、僕、大友、小泉の2チームに別れ活動しました。
ディーンのチームは女川町を主にまわり、僕のチームは牡鹿半島を主に活動しました。
牡鹿半島では折浜団地(仮設住宅地)と小竹浜団地で物資配布を行いました。
どちらの団地も入り組んだ所にあるため、普段ボランティアの手があまり届かない所でした。ディーンの『ボランティアはどの地域も平等に受けるべきで、僻地?たどり着きにくい場所にあるからといってボランティアを受ける機会が少ないのはおかしい』という考えには皆賛成でした。

折浜団地の方々は最近、内職で毛糸などを使ったポストカードなどを作っているようで、これをボランティアの方々にお礼として渡すほか、将来的には販売し、復興のためにいかしたいと考えているようです。
ディーンがこのポストカードなどの販売を東京などで請け負うことも可能のようです。

小竹浜団地では前まではスーパーが週2で販売にきてくれていたそうなのですが、最近は商売にならないからとの理由で来なくなったそうです。


この日の夜は2.0プロジェクトの復興バーへ行きました。
復興バーではシンガーソングライターの原田博行さんとその友人達によるバンドのライブがあり、石巻復興へとても活気づいた夜でした。




4日目
この日は午後8時半までにレンタカーを返却しなければならなかったので午前中だけの活動となりました。
この日も2チームに別れ活動しました。
行った活動は3日目と同じで、女川町、牡鹿半島での物資配布。アリス幼稚園での幼児用ベットの組み立てです。
午後2時過ぎに石巻を出発し、午後8時半過ぎにレンタカーを返却し解散しました。





今回の活動を通して感じたことは、震災発生から時間がたつにつれボランティアの数が減ってきているが、まだまだ支援が必要なこと。一方で地域住民の方々にはボランティアの支援に頼りっぱなしではなく、自立することも大事であるとの考えがあり、支援と自立のバランスを取ることが重要であると感じました。

ある被災者の方は、心の傷はまだまだ癒えないが、ボランティアの方々が来てくれることによって話相手が増え、町に明るさが戻り、それだけでとても励みになるというとおっしゃっていました。

まだまだ地域によっては支援の数が少なく、物資の絶対的な数が足りていない所もありますが、これからの復興支援は物資支援の他にも町が活気を取り戻して行くきっかけ作りだったり、被災者の心を明るくできるような行いがますます大事になってくるのではないかと感じました。

ボランティアと言っても実際には被災地の方々から多くのことを学び、豊かな心を与えていただいたと思います。
こちらは無償で物資、時間、労働力を提供しますが、被災地支援という活動を通して決してお金では買うことのできない充実感ややりがいなど多くのものをいただきました。


また、配布物資に関しては今回配布した物資の他に、タオル、おむつ、ミルク、内職用の毛糸など、手袋が欲しいという意見がありました。

一日も早く世田谷区から被災地へ復興支援バスを!
11名以上区民のボランティアが集まれば、区からの助成が受けられるのです。
今後ともスマイルプロジェクトはIMAの活動に参加 応援して行きます!